君が愛しくてー

適度に効いたエアコン
飲みかけのジュース
そして目の前にはー



真剣な顔をした狩屋

今日は夏休みということもあって俺の家で狩屋と勉強している。

俺はもう殆ど終わってしまっているので、狩屋に教えているといった方が正しいだろうか。


「せんぱーい…ここ、分かんない…」
「ん?どこ?…あーこれはxに代入して…」

狩屋は数学が苦手らしいのだが、思いの外理解が早くてこちらとしては助かる。


「…で、こうなるわけ。分かったか?」
「なるほど!!じゃあこっちは…こうですか?」
「あぁそうだ!分かってるじゃないか!!よく出来たな。」

出来たので頭を撫でて誉めてやる。

「えへ…」

狩屋が気持ちよさそうに目を細める。
くっそ…一々可愛いな…!!

「よし、じゃあ問10まで終わったらケーキでも食うか!!」
「えっケーキ!!?」

狩屋の目が輝く。

「ちょっと待ってて、すぐ終わらせる!!」

狩屋が先程の倍以上のスピードで問題を解いていく。
…なんかケーキに負けたみたいでちょっと悔しい。


「…ん!!出来た!!」
「もうかよ…んーどれどれ…」

苦笑しながらも狩屋の解答を受け取る。
…全部当たりだ。数学苦手って本当かよ…

「全問正解だ。頑張ったな!」
「やた!!」

狩屋がはにかむ。

「じゃあケーキ持ってくるからちょっと待ってろ。」
「はいっ」


狩屋と付き合い始めて半年くらい経ったけど、かなり心を開いてくれていると思う。
それが俺には嬉しくて嬉しくて仕様がない。

そんなことを考えながら狩屋が待っている部屋に戻る。

「お待たせ、狩屋。」
「あ…いちごショート…!!」

狩屋がケーキに見入る。

「狩屋、いちごショート好きだったよな。ほら。」
「先輩ありがと…!!いただきます!!」

狩屋が幸せそうな顔でケーキを頬張る。
…なんかすっげー良い事した気分だ。

「………」

暫く狩屋の顔を眺める。
クリームが口のはしについちゃってるのが可愛いなとか、食べた時のふにゃっとした顔が可愛いなとか色々なことを考えてしまう。

いつの間にか俺はこんなにも狩屋のことが好きになってたんだなあ…とか改めて思う。


「せんぱいどしたの?ケーキ食べないの?」
「…ん?あぁ、狩屋食べていいぞ。」
「ほんとっ!?先輩大好きっ!!」

何それ可愛い。
まさか狩屋の口から大好きが聞けるとは…。


俺はなんとなく狩屋の横に座ってみた。

「?…霧野先輩?」

狩屋が上目遣いで俺のことを呼ぶので堪らなくなって思わず抱きしめた。

「!?せっ…せんぱ…っ」

突然のことに狩屋がうろたえる。

「…狩屋の照れた顔、かーわい」

少しだけからかってみる。

「なっ…に言ってんだよ…」

狩屋は益々赤くなってうつむいてしまう。

「狩屋は可愛いよ。少しはねた髪も、吊り気味の目も、ひねくれた性格も、俺が大好きなとこも、ぜんぶぜんぶ可愛い。」
「ばっ…!!さいご、おかしいでしょ…!」
「ん?違うのか?ていうかさっき言ってたじゃないか。」
「〜〜っ!!」

狩屋は耳まで赤くなっている。

「ちっ…がくない、けど…っ」

狩屋は小さな声でそう言った。

「…そっか。」

ああ、やっぱり俺の恋人は世界一可愛い。
今だけじゃなくて、学校でも、部活でも、いつも狩屋を独り占めしていたい。


…俺、どんだけ狩屋に依存してんだ。

「…んぱいは……」
「ん?なに?」

「…っせんぱいは、俺のこと…す、き…?」

そんなことを聞くのだ。
俺は可笑しくて思わず吹き出してしまった。

「なっ…なに笑ってんだよ!!」

狩屋が真っ赤な顔で怒鳴りつけてくる。

「いや…悪い悪い。質問が当たり前なことすぎて…」

一呼吸置いて、告げる。




「大好きに決まってんだろ、狩屋。」


ー愛しい君に捧ぐ、告白。

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…なんだコレわろた「( ^o^)「コポォwwwwww

小説なんて不慣れなことをした結果がこの駄文ですね

とりあえずマサキと蘭丸いちゃいちゃしとけ!!

感想とか頂けると嬉しいです(*'o'*)!

ここまで拝見頂き、有難う御座いました!!